あかり/プロフィール

【名前】

 あ(仮) (あかり)

【性別/性的指向】

 男性/恋愛対象:珠莉

【年齢】

 16

 珠莉に作られた『らくがき』だが、珠莉に決別されたため珠莉と共に成長できなかった。

【誕生日】

 4/15 (消しゴムの日)

【性格・生い立ち】

 ■基本設定

珠莉の双子の兄。何よりも珠莉を一番に考える筋金入りのシスコン。顔立ちは整っており一見女性のようで、体格も小柄で細め。表向きは明るい雰囲気で、「~なんだケド」「~だヨ」など、語尾が若干片言になるぶりっ子気味の口調だが、その内心は珠莉に近づく者全てを許さない過激な性格。珠莉を手に入れる為であれば何をしようがそれが正義という独占欲の持ち主。わざと可愛く話すのも、自分の可愛さを理解して利用する為であり、本心で話すとかなり口が悪い。

感情表現の振り幅が大きく、特に泣くことに対してのかなり振り幅が大きい。怒っても悲しんでも涙する。が、気弱という訳では決してなく、嫌いな相手には激昂もするし、威嚇もする。相手の不幸があれば心底楽しそうな嘲笑もする。

不運気味であまりツイていない事が多く、頭も悪くないし行動力もあるがひたすらにタイミングが悪い事が多い。手際は悪くはないが詰めが甘いタイプ。

珠莉に対してアプローチをする事が生き甲斐とも言え、とにかく珠莉の気を引く為に行動する。しかしその行動は独り善がりな事が殆ど。珠莉が9割あかりの事を無視している事には気づいていない訳では無いが、あとの1割の返答を期待して諦めない。

アプローチの末に珠莉が振り向くかどうかは(悲しくなるので)敢えて考えておらず、良くも悪くも珠莉のために動くそれ自体がライフワーク。とはいえ無視される事を良しとしている訳ではなく、普通にスルーされたら悲しいので涙はする。

普段は珠莉に悪い虫がつかないように珠莉の裏で行動している。その為珠莉にしか関心がない割には顔が広く、当たり障りのない友達も多い。恋のライバルであるはずの玲子とは和解を済ませているらしく、関係は悪くなく、珠莉に何かがあった際など利害が一致すれば協力する。

家族、きょうだいが欲しいと思った珠莉の手で『らくがきの民』という種として双子の兄の立場で誕生。何もないNoTeの国を、珠莉とふたりで築いて来た(と本人は思っているが、実際はそうではない)。他に3人の姉兄が居たことは珠莉の手によって忘れさせられている。他の物語から物や人を書き写せる珠莉の事を文字通りの神様と思っている。

珠莉に生み出された『らくがきの民』として持つ特殊能力の役割は『消しゴム』で、珠莉が生み出したものを消すことが出来る。珠莉の能力の責任をあかりが負うという役割分担をしており、珠莉が書き写すことで起きたトラブルを始末したり、珠莉に危害を加えそうな移民などは秘密裏にあかりが消している。

能力を使う際は指先に四角い光の塊が出現し、それをぶつけることで消すことが出来る。光の当たらなかった箇所は消すことが出来ないため、対象の当たり所が悪ければ一部しか消せない。

この能力を買われて移民が亡くなった際はあかりが移民の遺体を処理している。珠莉程ではないが、あかりを英雄視する移民も居る。

■NoTeの物語

きょうだいが欲しいと思った珠莉の手で『らくがきの民』という種として双子の兄の立場で誕生。当人は名を『あかり』だと思っているが、本名の『あ(仮)』の名前は珠莉が適当につけたもの。

他に3人の姉兄が居たが、当時何もなかったNoTeに不満を持った移民にきょうだいを殺された(という歴史になっているが、実際は珠莉が殺してしまった)。珠莉がその責任を負うためにあかりの記憶を消しているが、『国の外の文化のせいできょうだいを失った』喪失感と『事件が珠莉のせいだった事だけは忘れない』という執着だけはうっすら覚えており、それが後のあかりの珠莉への執着心・独占欲・加害行動に変化している。

記憶を消されたあかりは珠莉の手によって『事故で倒れた』事になっており、NoTeの国をアダムとイブの状態で2人で世界を築いて来たと思っている。

珠莉が国を本格的に整備し始め、玲子たちを迎い入れた頃からふたりきりではなくなった事に嫉妬心を覚え始める。

そんな中で珠莉が同情心から恐竜を国に連れてきてしまった際、珠莉に初めて移民を消した事で感謝されて以降、『危険な相手は消してしまえば良い』という思考に囚われる。珠莉と別々に暮らし始め、珠莉の目につかない所で気に入らない移民を消して回っている。珠莉はあかりが自分の手から自ら離れてくれた事に、自分の罪から逃れられた気持ちで安心しており、兄が人を殺して回っていることには気づいていない模様。

そんな中で一人の移民(サナ)が珠莉と関係決裂を起こし、珠莉が移民相手に冷たい態度を取り始めた事により『最高で素晴らしい』と思っていた珠莉の救済に仄かに疑問を抱き始める。

珠莉はその中で自身で封印した記憶を取り戻し、移民含めあかりとも距離を置くことを決めた為、珠莉と同じ時間で成長することが出来なくなり、『双子の兄』ではなくなってしまった。

その内に珠莉は全移民を把握して先回りしていたはずのあかりが知らない『婚約者』を連れて来た事により、余計に距離が出来てしまい珠莉に近づきたいのに近づけない、やりたいこととやっていることが噛み合わない状況が続いた。

気づけば珠莉は行方不明になっており、NoTeの国も滅んでしまっていた。何もない国を彷徨い珠莉を探すものの、残されていたのは珠莉がつけていたヘアピンのみ。ヘアピンは国外で作られたもので国境近くに落ちていた事から、あかりは国外に珠莉を失った理由があると推測。

珠莉に塗りつぶされた『国外の文化でトラブルを招いた』経験を半端に思い出し、国外を恨むこととなる。

珠莉の結婚後の名字『新月』に掛けて『日日(たちごり)あかり』と己の名を改め、国外もNoTeを同じく自分の力で『消し去り』、また一から珠莉と国を作る為に珠莉を探す旅に出ることとなった。

■サナの物語

タイミングが悪く、珠莉がサナを連れてこようとした事には気づくのが遅れた模様。サナがある程度NoTeに馴染んでからサナに接触し、サナとの戦闘能力の実力差もあった事からサナを殺すことは願っても叶わなかった。

その代わり、利害の一致する玲子と共にサナへ嫌がらせをする事でサナを追い込む方針へと動くようになる。

その過程で弱点を探る為、あかりはサナの元の世界の話である『伝説の悪魔』『うたごえ』両方全てに目を通しており、サナが最終的につばさを選んで神様に復讐出来るはずだったことも、NoTeに暮らすサナ以上に知っていた。サナが移民になる前の『サナの物語』を最初から最後まで読んだのはあかりだけ。

珠莉のお気に入りとして国にやってきたサナのことが気に食わなかったが、自分は珠莉に全く相手にされていないのに、サナが自分の弟(ルナ)と若干うまく行きそうだったのも気に食わなかった。

珠莉がサナとも自分とも決別をした8年後には、不本意ながら若干サナに同情心が湧き、喧嘩を繰り返した事でお互いの心情や境遇もよく知っていた事から悪態の吐ける失恋友達という関係になっていた。

珠莉が人殺しになってしまう事を防ぐために自身の破滅を望むサナを助けようと教会へ住むことなどを提案するが、助かろうとしないサナへの苛立ちや、過去にサナが珠莉に対して生きるように説得した責任を取らないことへの怒りなどがあり、心の底から同情は出来ていない。

サナへ敢えて冷たくする事で距離を取ろうとする珠莉に対しても、好きである気持ちは変わらないものの不誠実さを感じてしまい、『少し嫌な奴』と思ってしまった。

サナの死後はサナの遺体を処理したが、あんなに消したいと思っていた相手をあっさり失った事で自身の役割に疑問を持ち、珠莉とも距離が出来てしまった。

日日あかりとして珠莉の行方を辿りNorthへ足を運んだ際、死んだはず、消したはずのサナが存在していることに驚いた。

【身長/体重】

 160/軽め

 男性にしては小柄で細く、色白で一見すると女性のよう。

【能力】

 珠莉が連れた移民を消す『消却』。

 珠莉が自身の保険としてあかりに持たせた力。移民が死んだ時の遺体を消すのもあかりの仕事。

【趣味】

 交流 珠莉への危険因子を先回りして排除する為に、移民に積極的に接触する。

【特技/得意】

 速読

【好き】

 珠莉

【嫌い】

 りんご

【一人称/二人称/三人称】

 僕/お前/あいつ、アンタ

【イメージカラー】

 白、くすんだ青

【その他イメージアイテム】

 消しゴム、太陽(日食)、カンガルー

◆日日(たちごり)あかり


元ネタ『TexT』の悪役として登場する、数年後のあかりの姿。

NoTeの世界が滅んでしまった為、他の国を真っ白に塗り替えてNoTeと同じ形で世界をやり直そうと企む。