天いな用語集/プロフィール

*『科学と魔法の国』/『地上』

サナやつばさが旅した世界そのものの事。『現代』より少しだけ科学力が高く、ホログラム投影などが身近な端末に使用されていたり、機器類の小型化が進んでいたりする。魔法は一般的ではないが存在する。

国内で細分化された小国によっては文化に差はあるものの、概ね上記と近しい文化で統一されている。

*独立国 コルトード・フォルク

サナとルナの生まれた国。サナが国の主の立場ではあるが、サナが長く留守にしていた為、政治は城に使える者達が協力して回していた。

海と森に面しておりひっそりした印象。街の中央部に港と海鮮市場があり

名物は魚のマリネを載せたカップサラダ。

*サナの島/『神社』

サナが最終的に人間たちに追いやられた小さな孤島。小高い丘になっており、その天辺に一本だけ大きな木が生えている他は背の高い草原が続くだけで何もない。サナはここに一軒家を構えていた。

コエが神になった後、朔がこの島の木の精霊となり『世界樹』のある土地として『神社』になった。

*『現代』

サナ達の死後、コエがサナ達を転生させるために用意した現実と殆ど文化の変わらない世界。また、つばさが神様を改変後にサナ達を集め戻した世界。魔法は基本的に存在しないものとして扱われる。

*天界

神様が統一する空の上の国。死者の魂の管理を担う。

*『神様』

世界全ての魂の巡りや行く末を管理する世界の長を指す。世代交代などがあるもの、この地位に立てる者は原則一人。(人間目線では文化により複数人居るとされているがこの物語において事実ではない)

*天使

種族名を指す。神様を守り仕える為に神様が生み出した言わば『働き蜂』。人間の魂を変換する場合もあれば、神様が直々に誕生させた個体が営みを重ねて誕生するパターンもある。

魂を管理する役割があり戦う必要がある為、個体差はあるものの本能的に闘争心が強い。

純粋な天使は羽根が半透明。罪を負った天使は堕天使となり羽根に色がつく。

基本的には魂だけの存在である為、天界の外で活動する場合は魂を人間の肉体に宿す必要がある。多くは成長途中で自分が天使である事を覚醒する。稀に肉体と魂の適合が取れなくなり、記憶喪失になる『天使の奇病』が存在する。

*堕天使

種族名を指す。罪を犯した天使の魂が変換される。一部の天使は地上で魂(人間のいう『お化け』『妖怪』『幽霊』などを指す)の回収の罰を命じられる。償いを終えると罪を犯した際の感情や記憶を消されて亜天界に送られる。

*亜天界

天界より上にある空に浮かぶ罪人の国。償いを終えた堕天使達が暮らす国。お椀状の地形をしており、段々畑のような住宅街が続く。罪人の魂ばかりが集まっているが、皆悪意の感情や記憶は消されているので平和なことが多い。

*地獄

地の果てに在る悪魔の国。死者の魂の整理/精算を行う。天界程の上下関係を持たない為、ここ近年の天界の支配政治に対して疑問を持つ者が天界を監視し始めた。

*悪魔

種族名を指す。罰せられた魂から変換される他、天使と同様に営みによって誕生する場合がある。本能として自他問わず善悪の判断をしてしまう事があり、『悪魔』という名前だけで悪いことをして自分の罪を見てしまい潰れてしまう個体も多い。他種族の血と悪魔の血が混ざると魔法が不安定になる事がある。

*能力者/マジカリスト

種族名もしくは職業名。人間でありながら魔法の素質を持つ者。その中でも魔法を生業とする者。親族に魔族が居る、魔族から魔力の供給を受けた場合などに魔力を得る事が多いが、稀に自然取得する場合もある。

能力を自覚するかどうかのタイミングはまちまち。所謂『第六感』のような魔法を使うための感覚を得る必要がある。

基本的には特技の延長のように、ある一部分に特化した魔法が使える。(風を操る、武器を生み出すなど)

他の能力者や魔族から教わったり、魔力を分け与えられたり、熟練度を上げることによって魔法の幅を広げることは可能。

*魔女

職業名。性別問わず『魔女』と呼ばれる。自分の魔法を魔法を持たない者に売りつける者のこと。多くは自分の利益の為に法外の値段を対価とする。魔法に耐性のない相手に無理やり魔法を使わせると肉体の崩壊が起こる為、『革命』前は違法だった。『革命』後はコエが損傷が無い場合でのみ合法とした。

*シネン

魂や願いなどが様々な理由で悪い方向に形を変えた姿。基本的に天使が戦い鎮め、天界に送る。革命後は魔法を職業とした『マジカリスト』がシネンを封印する『狩り』を請け負う形となった。

捕らえた魂を地上で管理する場合はガラス瓶と中心とした密閉できるものに封じ込める。

*『革命』

サナの死後、神様の嘘が多くに暴かれて世界の価値観を揺るがせた日のこと。コエが新しい神となった日のこと。

*『改変』

サナ達が現代に生まれ変わった後、コエの選定によって神となったつばさがコエを神の座から下ろし、全ての能力者/マジカリストを同立とするルールを敷いた時の出来事、世界。

*『天使は泣くと死ぬ』

ことわざ。精神力によって魔法をコントロールしている魔族が、悲しみや怒りによって魔法を制御出来なくならないよう注意喚起の意味で伝わった言葉